白と黒のコントラストと黒砂糖の甘さ、そしてネーミングがなんとも素朴な「ベこもち」は、北海道特有の菓子だ。シコシコした歯ごたえなのにふわっと軟らかい高山のべこもちは、初めて食べたとき、ちよっと感激した。その秘密は、材料もさることながら蒸し方。白と黒のもちをそれぞれ別々に、合わせてと、2度3度蒸す。蒸し加減にも、ご主人の長年の経験が生きている。毎年時期になると、関東方面からも注文がくるという。 | 高山菓子舗
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シコシコとした歯触り、これぞもちと思わせる「大福」は他のどこよりも大きくボリュームがある。開店と同時に行列ができるほどの人気で、大体午後3時〜4時までには品切れとなる。創業140年の伝統の味は4代目に引き継がれた今でも甘味ファンを虜にして止まない。大福のほかにも団子(ゴマ・醤油)・草しんこ・ベこ餅がある。なかでもべこ餅は季節菓子ゆえ、期間が限定されてしまうが、是非、賞味していただきたい一品だ。 | 雷除志ん古
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創業大正2年という歴史を持つ景星餅菓。昔ながらの味を守り続けている根っからのもち屋である。おすすめは黒砂糖のほのかな香りが懐かしく、歯ごたえのよい「べこ餅」しっかりとした香りと味を保ちながら、それでいてしつこくない、まさに元祖べこもちといえる一品。その他あんこもさることながら、皮にこれぞもち屋のもちと感じてしまう大福餅(赤・白・豆・草)なども景星餅菓ならではの逸品。いつまでも変わらずにいてもらいたい老舗である。 | 景星餅菓
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少し軟らかめのほくっとした黒豆、程よい甘さの自家製つぶあん。黒豆、あずきはともに十勝さんの良品を使用しており、味も分量ももちとのバランスが絶妙。六美の「豆大福」は、まもなく創業70周年を迎える老舗の菓子店らレい、今風にこびない、でも古くさくない安心できる味だ。1日に作る数ほ曜日などによっても違うそうだが、人気商品の貫禄で、毎日ほぼ完売。あれこれまとめて買っていくお客さんも少なくない。 | 菓子舖 六美
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みなともちのおすすめは「草べこもち」。お馴染みの黒と白のべこもちもあるが、よもぎと白ざらめを混ぜ込んだ緑と白の取り合わせが目を引く。10数年前、よもぎの好きなお客犠からの特注で作ったところ大好評で、以来オリジナル商品として店頭に並べるようになったという。新潟産の最高級のもち米の味が生きるよう、甘さは控えめ。もちもちとした食感とよもぎの香りがクセになりそう。通年作られているのもうれしい。 | みなともち
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国内産の選び抜かれた上新粉・小豆を使用した大福は大きさ、皮、あんのバランスが程良く、なかでもこぼれんばかりの黒豆を入れた「豆大福」が絶品。他にも沖縄特産の最上級黒糖を使用したべこ餅、玄米より自家精米して作るお赤飯と素材にこだわり、ていねいにつくりあげられたものばかりだ。店を開いて93年、古くからの馴染みの客も、若い人も、世代をこえて親しまれている。 | 菊原餅菓商
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ひとくち食べたとたん、つきたてのもちの匂いと味が広がる。もち本来の味を楽しみたい人は、きっとツルヤの「白大福」のファンになるに違いない。昔ながらの杵つきもちは、軟らかいながらもコシがあり、伸びも良い.中に入ったこしあんは程良く甘く、まさしく大福といった組み合わせ。固定客に愛され続けているのも納得できる。ただし硬くなりやすいので作りたてを早めに求め、当日中に食べましよう。 | ツルヤ餅菓子舖
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創業以来、安福屋が大切に守り続けているものは、「かわらぬ味、手づくりの味」である。そんな想いが生んだ「豆大福」。しつこくないあんは後から来る懐かしい甘味を持っており、軟らかくしっとりとしたもちと絶妙なバランスでお互いを生かしている。その中で、たっふりと入った豆が白己主張してくるような、まさに逸品と呼ぶにふさわしい味。またポリュームたっぷりの串だんごも人気の品。本当に大切なもの、そのことを知っているのは安福屋ではないだろうか。 | 安福屋
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